旗印

松井田城址保存会のホームページ

    


 松井田城址の見所   Features of Matsuida Castle Ruins



松井田城址の城域は、東西1200m、南北1500mとたいへん広い範囲に亘っています。その中に、戦国時代の山城の各種遺構が殆ど無傷のまま残されています。安中氏の時代にも数百の守備兵で数千の武田勢と戦ってます。攻めにくい城であったことを実感してみて下さい。   

見学ルートとしては、市道松井田-高梨子線経由の林道から入るルートと国道18号線松井田バイパス側から入るルートがあります。林道側から入る場合は駐車場がありますが、駐車できる台数は10台くらいで大型バス等は入れません。

松井田バイパス側から入る場合は、近くに駐車場がありません。500mくらい離れてますが松井田文化会館の駐車場に駐めることを推奨します。特別な催しが無いときは駐車台数は心配ありません。大型バスも駐められます。個人や少人数のグループで見学に行く場合は、林道側から、見学会等で沢山の人が集まる場合は松井田バイパス側を利用するよう使い分けて下さい。電車を利用して訪れる場合は、松井田バイパス側から入る方が歩く距離が少なくて済みます。

注意事項として、林道側ルートにはトイレがありません。バイパス側ルートの場合は、松井田文化会館、西松井田駅、補陀寺のトイレが利用できます。松井田バイパスは、交通量も多く、スピードも出てますので横断は危険です。横断しなくて済むルートで歩いて下さい。

①林道側から入る場合の見学ルートの例


 駐車場 → C;大手道 → D;柊尾根へ向かう → E;武者だまり → F;連続竪堀 → 来た道を戻る → G;扇子門跡 → J;馬出し → I;二の丸 → H;連続空堀 → 来た道を戻る → K;本丸 → L;桝形虎口 → M;安中郭 → A;S字状空彫り → B;水の手 → 駐車場へ戻る

②松井田バイパス側から入る場合の見学ルートの例


 バイパス側登り口 → A;S字状空彫り → B;水の手 → C;大手道 → D;柊尾根へ向かう → E;武者だまり → F;連続竪堀 → 来た道を戻る → G;扇子門跡 → J;馬出し → I;二の丸 → H;連続空堀 → 来た道を戻る → K;本丸 → L;桝形虎口 → M;安中郭 → バイパス登り口へ戻る      

(注)二の丸から連続空堀に降りる道は急峻です。ガイドロープが張ってありますが、
 昇降は一人ずつお願いします。足に自信の無い人は降りない方が良いと思います。

     
松井田城見学ルート図【標準コース】(原図は、中世城郭研究会が作成したものです。)
松井田城址を初めて訪れる人、山歩きに慣れていない人には、こちらを勧めます。 縄張り図
見学ルート図【標準コース】のダウンロードは、こちらから。

     
松井田城見学ルート図【健脚コース】(原図は、中世城郭研究会が作成したものです。)
山歩きに慣れている人、体力のある人向きです。登口は3ヶ所あります。
梅ヶ谷津の登城路と連続空堀西側の登城口が追加されました。 縄張り図
見学ルート図【健脚コース】のダウンロードは、こちらから。


 

A.S字状空堀

山城らしい景観が見事です。侵入した敵兵を前後左右から攻撃できる。

B.水の手
(井戸曲輪)

水源地、直径1mほどの大石を組んで堰き止めた跡が残っている。本丸の東下。ここに溜めた水を滑車で上の曲輪に引き上げて使用した。

C.大手道

大手虎口と本丸を結ぶ重要登城路。高梨子方面(大手)に向かって、多くの曲輪や掘切が連なっている。

D.扇子門より柊尾根に向かう道

この道沿いに多くの曲輪、彫り切り、空堀、竪堀がある。

E.武者だまり

掘切の内側が、更に掘られている。西に回ると広い腰曲輪がある。

F.連続竪堀

6本の竪堀が斜面に上下方向に畝状に掘られている。松井田城の特色の一つ。物資の引き上げや敵の移動を防ぐ。大石を落とすなどに使われた。

G.扇子門跡

本丸の直下にある。木戸の跡らしい石組みが残っている。

H.7条の連続空堀

土塁と空堀を交互に並べて敵兵を防いだ。松井田城の特色の一つ。

I.二の丸
(副郭部)

北側に土塁(高土居)がよく残っている。西端に櫓があった。二の丸の西側は急峻になっているので連続空堀まで降りる場合は要注意。

J.馬出し

山城ながら「馬出郭」があるのは松井田城の特色の一つ。人馬が勢揃いして城外に打って出る拠点としての小郭。

K.本丸
(主郭部)

大道寺駿河守政繁の時に大改修された松井田城の本丸。東北端の櫓台跡に虚空蔵堂が建っている.東南端にも櫓があったと考えられ、堅固な虎口跡も見られる。

L.大堀切と竪堀虎口

大堀切と竪堀、桝形虎口跡が見られる。

M.安中郭
(主郭部)

15世紀に安中氏が築城した松井田城の主郭部。安中郭の一帯が市指定の史跡となって松井田城跡の碑が建っている。

N.登城路
(貴重な遺構)

柊尾根西斜面の下に人口の沢と並行に長い土塁が築かれている。大規模な土木工事を要しながらも使用目的が今一歩、明確でない事も興味をそそる。他の山城では見られない貴重な遺構。
 




本丸からの景色
本丸付近からの景色(3月)



松井田城本丸からの眺め(シミュレーション)


現在の松井田城址は、藪や木立に囲まれていて周囲を眺めることが出来ません。本来は周囲を見渡せる眺めの良い場所です。山岳展望解析ソフト「カシミール3D」を使用して松井田城からの眺めをシミュレーションしてみました。
松井田城址が整備されて眺望が良くなることを願っています。


松井田城より敵が攻めてくる西の方角 裏妙義や碓氷峠方面が見える。 松井田城址からの眺め西側


松井田町を眼下に見下ろす南の方角 妙義山や大桁山が見える。 松井田城址からの眺め南側


安中、高崎、前橋方面を臨む東の方角 夜は遠くの街明かりが綺麗です。 松井田城址からの眺め東側


高梨子地区を眼下に見下ろす北の方角 榛名山方面が見えます。 松井田城址からの眺め北側


 
  
  

  
  
  
  

 

     

 


 


   
 
  
  
 
 
 

(注) 当サイトは一部に縦書き表示を使用しています。ブラウザは、Firefox、IE、Chromeを推奨します。Safari、Operaでは縦書き表示は横書きで表示されます。



  
 


 
  
  
   

   
 
  
 

inserted by FC2 system